2012年4月14日土曜日

スマハ元年(6)~クルマ+イエの「EV」「PHV」 [注文住宅] All About


クルマが非常時電源になる日

震災後、電気自動車を家の非常電源として使用するというアイデアが注目されていますが、EV車のバッテリーを住宅用蓄電池として活用するという試みは、実は震災前からすでに取り組まれていました。

住友林業は2010年に、住宅のライフサイクルにおけるCO2排出量がマイナスになる「ライフサイクルカーボンマイナス(LCCM)住宅」の研究開発を進めるなかで、日産リーフに搭載されたリチウムイオンバッテリーを住宅用に使用する実証実験を行っています。

電気自動車用リチウムイオンバッテリーを活用した蓄電池搭載住宅の概念図(住友林業提供報道資料より)


MI- 229から6ショック

また、横浜みなとみらい21地区で実施された「スマート・ネットワークプロジェクト」では、積水ハウスが環境配慮型住宅「観環居」において、2011年に日産リーフに搭載された駆動用のリチウムイオンバッテリーから一般住宅へ電力供給するPCS(パワー・コントロール・システム)を公開しています。このPCSは住宅の分電盤に直接接続し、コネクターを日産リーフの急速充電ポートへ繋ぐことで、リーフのバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することを可能とします。バッテリーの容量は24kwhで、一般家庭における約2日分の電力に相当するといいます。

充電中の日産リーフ。臭いも音もほとんどない


骨折の障害
近未来志向的なイメージが強いEV車ですが、実は歴史は古く、戦後間もない頃には実際に使用されていました。「たま電気自動車」(のちのプリンス自動車工業、1966年に日産自動車と合併)が1947年に発売した「たま」号など数社が販売していましたが、1950年に勃発した朝鮮戦争の影響でバッテリー資材の鉛の価格が高騰、またガソリンの入手も容易になったため、電気自動車は下火になりました。

その後も第1次オイルショック後に一時的に注目されたりと、時代時代の資源の動向に翻弄されてきた電気自動車ですが、CO2排出削減目標を達成する手段の1つとして、また石油への依存を減らす手段として、EV車時代がいよいよ到来するのかもしれません。そして、EV車への電気供給を考えた時、太陽光発電システムとHEMSを備えたスマートハ� ��スは欠かせない存在となりそうです。


感情は伝染する?

エネルギーの「地産地消」が可能になるスマートシティ

トヨタのプリウスPHVには海外プレスの注目も多く集まった

クルマと家がつながる生活の次に来るものを少し考えてみましょう。住宅やビル、クルマや交通システム、発電所などがつながり、管理・制御できれば、地域全体で電力を融通し合って利用する可能性も出てきます。

事実、トヨタ自動車などは街角ガソリンスタンドのように街中どこでも充電できる充電ポート計画も進めています。そうなれば地域を超えて連携し、都道府県や自治体規模でエネルギーをコントロールできるようになるかもしれません。


また、発電所も大規模な発電所だけではなく、風力や太陽光など自然のエネルギーを使って、自分たちで使うエネルギーを自分たちで作りだし、一方では、エネルギー消費を最小限に抑えていく、そんなスマートコミュニティの可能性も見えてくるのではないでしょうか。

次のページでは、家とクルマがつながるスマートハウスなど、スマートハウスのネクストステージをうかがわせる商品をご紹介します。



These are our most popular posts:

事故を起こさないクルマを目指すデンソー走行安全技術|【Tech総研】

Tech総研『最新技術』カテゴリの『事故を起こさないクルマを目指すデンソー走行安全 技術』。 ... それを一人でも減らすために研究開発を進めるデンソー。今回は ... 直接視界 支援はドライバーの感覚に依存するので、これが絶対だという確実な答えはありません 。 read more

今日は「維新版・船中八策」について語る: 依存症の独り言

2012年2月15日 ... 衆院議員定数や政党交付金の2~3割削減など、ムダを減らす方向性がはっきりして いるのも評価できる。 憲法改正の ... エネルギー政策も、「脱原発依存、新しい エネルギー供給革命」だけでは、どうしたいのかよく分からない。 私は、現行の ... read more

ScienceTechnology Trends March 2008 feature article 02

自動車使用の比率は、米国の平均で80%強、欧州の平均(EU15)で80%弱と、両地域 とも高い車依存状況を示している。 ... また、既存の鉄道やバスは、利用率の低下に伴っ て本数を減らすなどサービスが悪化し、結果としてさらに利用者が減るという悪循環に 陥っていたため、特に ..... 走行時間帯シェアリング等があまり導入されていないため、 渋滞マネジメントに関する実践的なノウハウや手法の構築はまだ十分ではないと思わ れる。 read more

水素・オン・デメンド システム

当ノウハウは低々コスト器具取り付けによる"最良の燃費節約"及び"有害廃ガス(CO2/ Nox/Sox/他重金属)の放出削減を具体的に実現します。 燃費を大幅削減、廃ガスを 減らし地球温暖化を防止しながら燃料として水を使いどのように車を走らせるか、そして ガソリン価格高騰に影響を受けない .... 石油需要とその経済的依存性をを減らしましょう 。 read more

0 件のコメント:

コメントを投稿